歴史大好きな私からのアドバイス
私が実践した勉強法をご紹介します。
まず、歴史って、暗記ものだと思っている方って結構多いです。
でもそれは、違うんですよね。
歴史は体系的に覚えるものじゃなくて、人間がやってきたことの積み重ねなんです。
なので、年表を見て年号と事件を丸暗記して覚えるなんて味気ないしつまらない、有名人の伝記や小説をどんどん読みましょう。
そして、色んな人と知り合いになるんです。
伝記や小説だけでなく、大河ドラマとか時代劇のドラマ、漫画でもゲームでも結構なので、とにかく興味のある人を見付けてのめり込みましょう。
すると、その人を中心にその時代が見えてくる、親しみがわいてくるんです。
そして関連することをネットで調べたりするんです。
最近はネット検索でわからないことはないくらい、ほんとに細かいことまで載っているからすごいです。
系図なんて、その人のきょうだいの嫁ぎ先、そのまた結婚相手も、もちろん子孫から先祖まで、どんどんたどって行けちゃうんです。
日本だけでなく、他国の歴史も検索できる時代
日本の歴史だけでなくて、ヨーロッパの歴史とかも詳しくわかるんですね。
そうそう外国の歴史、これは英語のウィキとかサイトの方が詳しかったりするものがあるので、これが読めるようになりたいと、英語を勉強するようになったりもするんです。
英語がわかると便利ですからね。
歴史を勉強していたら、英語やドイツ語、ラテン語にまで、興味を持ってわかるようになったりすることも・・・。
ところで、先月くらいまで「ヴィクトリア女王、愛に生きる」という、イギリスBBC製作の歴史ドラマが放送されていたんです。
これは19世紀のイギリスの、ヴィクトリア女王が主役です。
18歳で即位してから結婚し、次々子供が生まれて今は20代後半くらいで、まだ続きがあるようです。
このドラマを見つつ、ヴィクトリア女王の伝記を読んでいると、すごくよくわかるんですよね。
ヴィクトリア女王は、史実では母方の従弟で、ドイツ出身のアルバート公を叔父に紹介されて恋に落ちて結婚するんです。
ドラマでもそのように描かれていたのですが、本物のアルバート公の肖像画の方が演じる俳優(なんか暗い人)よりも、イケメンだったりするのがおもしろいです。
そうかと思えば、ヴィクトリア女王が、生まれてすぐ父が死亡、伯父たちが次々亡くなって女王に・・・。
その間、ドイツ生まれの母と執事みたいな男性に守られているというか利用されているというか、複雑な感じなんですね。
ドラマを見ていると、その様子がなんとなく理解できるというか、目の当たりにするような感じなんですね。
また、女王というからには、両親がいて順番に王位を継承したと、思っている人もいるでしょう。
実際には、意外にも複雑で微妙な王位継承があるんだ(日本みたいに万世一系というわけじゃないって意味)ということも分かると思います。
また、ヴィクトリア女王と「知り合いになる」とすごいですよ。
娘や孫などの系図をたどると、ドイツ皇帝やロシア皇帝がいる、その親戚と結婚した女性たちにその子たちとか、どんどんのめり込んでいっちゃいますからね。
現エリザベス女王と夫君のフィリップ殿下が、ふたりともヴィクトリア女王の高孫だということもわかっちゃうんです。
そして、映画「アレキサンダー」(2004年製作)を見たとき、アレクサンダー大王の母オリンピアが魔女みたいに蛇を操っていた妖女だったのにびっくりしました。
ついつい調べてみたら、ほんとうだったみたいなので二度びっくりしました。
アレクサンダー大王が、本当にコリン・ファレルみたいなイケメンかは知らないけど、映画を見れば古代ギリシア時代が、なんだか近い存在に思えたりするから不思議です。
また、映画「英国王のスピーチ」(2010年製作)は、吃音に悩まされたイギリス王ジョージ6世と、その治療にあたったオーストラリアの言語療法士の友情を描いた作品です。
アカデミー賞で、作品賞などを受賞した名作なんです。
この映画は、ジョージ6世の娘である現エリザベス女王は絶対に見ないと公言していたけれど、あまりの評判の良さに見に行って満足されたという話もあって、映画とはいえなかなかリアルな歴史ものなんだと思います。
外国の歴史は特に映像があった方が親しみやすいし、ネットと映像文化を活用して勉強がお勧めです。
どの歴史も丸暗記ではなく、じっくりと知っていくことが大切
日本の歴史の場合、司馬遼太郎作品を読むことは絶対におすすめです。
司馬遼太郎氏は、日本人で日本の歴史を知っている人向けではなく、日本の歴史を知らない第三者を想定して書いたとコメントされていたそうです。
戦国時代とか明治維新とか、主役になる織田信長や豊臣秀吉、坂本龍馬から大村益次郎まで、かなりわかりやすく、また魅力的に描いていることとが特徴です。
しかも、中心人物だけではなくて、司馬氏が魅力を感じた脇役の人物についても、かなり筆をさいて魅力的に紹介してくれています。
新書とかで気になった脇役の人物を調べたりしていくと、どんどんとその時代の世界が広がって、色々な立場からその時代が見えてきたりするんですよ。
というわけで、歴史が年号や事件の丸暗記じゃないんです。
一朝一夕ではなくじっくりと人間を知ることだということ、そういう勉強の仕方をしていれば、一生忘れないし、宝物になる知識になるんですよ。