派遣社員でも産休・育休はとれる?
妊娠が発覚した時点で、派遣社員として同じ派遣就業先ですでに1年半勤めていました。
産後も保育園に入園することさえ出来たならば、また勤めを再開するつもりでいたので、派遣会社の営業担当者へ手続きについて相談することにしました。
まず最初の段階で、産前産後休業と育児休業を今回取得したいが、派遣社員という立場であっても取得させてもらえるのかを確認しました。
というのも、福利厚生で産休育休と書いてはあるものの、派遣社員でそもそも産休と育休が本当に取れるのかどうかが、半信半疑だったからです。
営業担当者の方も新人だったために、実際にまだ自分の担当で産休・育休の手続きをした人がいないので、確認してから回答しますとのことで、一旦保留になりました。
派遣社員でもとれた産休・育休
派遣社員で勤めている場合、産休と育休の取得できる要件を満たすのか否かが、文章だと非常に分かりにくくなっていました。
取れるものならもちろん取りたいけれど、実際のところは無理なんだろうな、と半ば諦めながら相談した記憶があります。
派遣会社によって、それぞれルールの定義付けは異なると思います。
産休については産前6週まで契約があり、なおかつ産休を取りたいと申し出れば、私の派遣会社の場合は可能でした。
産前6週、産後8週の産休期間の手当は、健康保険組合から出産手当金という名目で、産後3ヶ月ほどしてから支給されました。
ただ、育休についてが少し厄介でした。
契約が雇用開始日から1年以上継続していること
こちらはすでに1年半経過済みでしたのでクリアでした。
人によっては、派遣就業先を途中で変えて、契約期間がその間空いてしまうとダメなケースもあるようでした。
1年以内に雇用契約が終了することが明らかではない
こちらについてが一番の不安でした。
派遣社員の場合、多くの契約が3ヶ月スパンでの更新でした。
1年以上という条件には当てはまらないのではないか、と不安に思っていました。
それに対して派遣会社の営業担当者によると、育休明けきちんとその後も、同じ派遣会社で派遣社員として継続的に働く意思がある!と、申し出てさえくれれば条件はクリア出来るので、育休は取得可能とのことでした。
ただ私の場合は、産休前の契約でフルタイムで週5日勤務していました。
元々フルタイムでなかったり、働く日数が少なかったりする契約の場合には、産休も育休も取得できるかどうか難しいこともあるようです。
産休・育休を取得できた後は・・・
取得できる見込みが出てきてからは、実際にいつまで働いて、いつから休業になるのか。
後任の方への、引き継ぎのスケジュールの調整をどう進めていくか。
これらを派遣会社の営業担当者と、派遣就業先の同僚の方とそれぞれに話していきました。
産前6週までの契約にしてもらう必要があったため、元々は月末までの契約で更新を重ねてきていたところを、変更してもらいました。
最後の契約だけ、出産日から逆算して、月途中の区切りの悪い日にちに、契約満了日を調整してもらいました。
さらに、直前で有給休暇もすべて取得させてもらった上で、契約満了とさせてもらえました。
実際には産前の8週頃からは出勤はしていませんでした。
産休が取れたことも、産休前に有給休暇消化が出来たのも、産前勤めた就業先の会社のご理解とご配慮があったからだと、今でも感謝しています。
実際には3ヶ月更新なので、その度に更新せずに派遣就業先を転々としていたとしても、理論上は産休育休とも取れたかもしれません。
1年半以上勤めて、ある程度の関係性を作れていたからこそ、柔軟に対応してもらえたのかなと思っています。
出産手当金について
産休についても育休についても、どちらの手続きも郵送で行いました。
派遣会社の担当部署から、郵送で逐一書類が丁寧な説明つきで郵送されてきました。
それに対して書類をこちらで用意して、順次返送していくという流れなので、難しいことは一切ありませんでした。
産休に関しては、産前産後ともに一括で請求にしたので1回で済みました。
そうすると当然ながら、産後休業明けまで出産手当金の支給はされません。
実際に出産手当金が、自分の口座に入金されるまでには、産後3ヶ月ほどかかりました。
その間全く収入が得られず困る、少しでも早く支給してほしい!
という場合には、産前分と産後分と分けて請求することも出来るようです。
ただその場合には、書類を2通用意する必要がありとのこと・・・。
自分の書く書類だけでなく、出産した産院に記入してもらう証明欄もあるため少し手間が増えます。
育休については、初回のみ1ヶ月分、2回目からは2ヶ月分合算で派遣会社に申請し、職業安定所から振込されました。
妊娠中につわりがかなり重く、毎日嘔吐を繰り返していた時は、本当に体力的に苦しかったです。
もういっそのこと、契約途中でも辞めさせてもらおうかとも何度も思いました。
それでも、何とか産休ギリギリまで勤めてよかった、と今は本当に思っています。
直近のお給料から算出して、産休も育休も今は、かなりの割合で支給してもらえるようになりました。
休業中も家計の心配をすることなく、生まれてきた我が子との時間を大切に育児に専念出来たので、本当にありがたかったです。