兄と弟の違い
皆様こんにちは。
私は全く性格の違う兄弟を育てるのに日々奮闘している33歳のとうちゃんです。
簡単に私の家族構成を紹介します。
まず私は33歳の会社員(営業職)で、妻は35歳の姉さん女房でこちらも会社員(販売員)です。
そしてとにかく優しい性格のお兄ちゃん(6歳)と、とにかくジャイアンな性格の弟君(3歳)の4人家族(一軒家)です。
先ずはお兄ちゃんの育児について、お兄ちゃんの一番大変だった思い出は出生時がMAXだったように感じます。
破水してから生まれるまで、約30時間という超難産でした。
そこをピークに本当に規則正しい赤ちゃん時代を過ごしました。
マニュアル通りのような乳児で、育児本通りにしていればその通りになったので「育児楽勝じゃん!」と周りに自慢していたほどです。
その3年後に弟君がこの世に誕生しました。
お兄ちゃんとは真逆で、出生時が破水してから30分で生まれるという超スピード出産でした。
これが今思えば今のところの一番の親孝行の瞬間だったと思います。
そんなこともつゆ知らず、私たち夫婦はお兄ちゃん育児楽勝説があるので、同じように育児に精を流していたのですが、3日もしないうちに「あれ、何か違う・・・」と感じました。
その時は妻にもそんなことは言わず、私の中で感じていた気持ちでしたが、後々妻に聞いてみると、私と同じ気持ちだったそうです。
経験したことのない育児の大変さ
夜泣きしてあやしても泣き止まない、おっぱいは飲まない、常にあばれる等々、お兄ちゃんの時に経験したことのない暴れっぷりでした。
私も妻も、まあ乳児の頃はいろいろあるさ、今大変だけど1年もすれば変わるよという気持ちで育児をしていたのですが、1年経って蓋を開けてみると、見事に悪化しているではないですか。
1歳の頃から服を着る順番を間違えると号泣します。
その日の気分で上からなのか、下からなのか、はたまた靴下からなのか、それは本人しかわからない気持ちの領域です。(ちなみに、この服を着る順番のみ今でもなぜか継続していて毎日奮闘しています)
またジャイアンな性格なので「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」といった傲慢な性格の持ち主です。
お友達のおもちゃを取り上げるのはもちろんのこと、絶対に自分のおもちゃをお友達に貸すなんてことはしません。
私たちがいくら言っても理解を示さず(言っていることはわかっている状態)自分の納得いくまで遊びつくします。
お兄ちゃんの時に「育児楽勝!」と思っていた私たちなので、弟君に関してどうしていいかわからず、お互いに育児ノイローゼになり、家庭も歯車が狂い始めました。
私の家庭は、私が叱る当番で、妻が慰める当番という役割をきめていて、その役割は崩さずに継続していたのですが、この時期はお互いの役割を否定しあうという最悪の関係でした。
そんな中でもお兄ちゃんはすくすくと育っていき、弟君に対応を追われていたため、あまりお兄ちゃんに構うことができなくなっていました。
ですが、それも理解しているかのように、「弟君はわがままだもんねー、とうちゃんがんばれ!」と応援してくれるほどでした。
いつもの出来事のはずが・・・
そんなある日、一つの事件が起きました。
某おもちゃ屋さんで遊んでいるときに、弟君がよそのお友達の遊んでいるおもちゃを無理やり取り上げて泣かせてしまいました。
いつものごとく、親御さんに謝罪し、弟君を叱っていたのですが、いつも通り叱っている言葉を聞かないふりをして遊び続けました。
通常であればその段階で暴れるのを担いで帰宅するのですが、今回もそうしなくてはなと思ったときに、ふとお兄ちゃんが弟君に「お友達のおもちゃはとっちゃダメだよ」と優しく声を掛けました。
次の瞬間、いつもの弟君であれば無視を決め込むのですが、「あーい!」と返事をするではありませんか!
偶然何か適当に相槌を打っているのかなと思った私は、しばらくその様子を静観してみようと思いじっとしていました。
しばらくしてまた先程と同じようにお友達のおもちゃを奪い取る動きをしたのですが、なんと奪い取る一歩手前で踏みとどまり、逆に別のおもちゃをお友達に渡したのです。
この瞬間私は「全く性格の違う兄弟が故に、兄弟でないと分かり合えない何かがあるんじゃないか」と思うようになりました。
家族のバランスも大事
それからというもの、恥ずかしながら私たち親が言ってもどうしようもない時は、お兄ちゃんに助けてもらうという構図が出来上がってしまいました。
ですが、それも一つの育児の形なのかなと最近感じるようになりました。
お兄ちゃんも弟君も同じように、私たち親が説得できるのが一番なのでしょうが、家族イチガンで我が家を盛り上げていくというのもありのように感じます。
お兄ちゃんも頼まれるのが気持ちいいのか、どんどんしっかりしてきています。
弟君もお兄ちゃんに追い付けと言わんばかりに最近ではしっかりしてきました。
親が子供を育てるのは当然ですが、家庭のバランスが崩れては元も子もありません。
今は本やネットで色々な情報があふれていて、何を信じればいいのかわからないこともあります。
固定概念にとらわれず、我が家流というものを確立させるのが一番の育児方法だと感じました。