塾講師という職業
私は今も前職も「塾講師」ですが、職場環境は、今のほうが断然良いと思います。
私が転職をするに至ったきっかけの一つは前職の「上司のパワハラ」です。
最初からパワハラを受けていた訳ではないので、私自身が考えるパワハラを受けるに至った経緯を、述べたいと思います。
私が最初前職の職場に入社した時、私の入社を皆がとても喜んでくれました。
その時の私の年齢は30代前半。
周りの講師は若くて40代後半以上ばかりです。
塾講師は若い子供たちを扱うので、やはり若い講師のほうが生徒受けは良いからです。
保護者は「ベテランで経験豊富」な講師を好みます。(授業料を払っているのですから当然だと思います)
ただ子供たちは「ベテランで経験豊富」よりも「いかに楽しく授業を終わらしてくれるか」を重視しますね。(ただでさえやりたくもない勉強をさせられているのですから当然だと思います)
そのようなこともあり、最初は本当に入社してくれてありがとう!という感じで大切にしてもらえました。
こうして塾講師として仕事が始まったわけですが、仕事も最初は順調でした。
多少大人をなめているような、思春期真っ只中の男子中学生もいましたが、何とか上手くまとめることができました。
今も思いますが、子供たちとの関係はずっと良好でした。
子供たちが転職の原因になることは全くありませんでした。
私が前職を転職するとき残念がってくれる生徒がたくさんいました。
上司の息子の指導
やはり転職の原因は「上司のパワハラ」しかありませんでした。
その顛末を述べたいと思います。
きっかけは「その上司の息子を指導するようになった」ということです。
その上司(以下A講師とします)は理系科目大好き人間で、暇さえあれば数学の問題を解いている、というほどの講師でした。
私は完全な文系人間なので、A講師の中学生の息子の英語や社会を担当することになりました。
やはり上司の息子ということもあり、慎重に丁寧に接しました。
時には他の生徒よりも誉めたり、補習をしたり、ととにかく気を使いました。
そのようなこともあり、A講師からは感謝されました。
まあー、ここまできめの細かい指導をしているのですから、感謝されて当然だと思いながら、とにかくクレームなどがでないように細心の注意を払っていました。
しかしこんな「忖度」いつまでも続く訳はありませんね。
やがて破局へのカウントダウンが始まります。
陰険なパワハラがスタート
A講師の息子の英語を教えていた時、その息子は私が指導した方法と異なる方法で学習を始め、私が板書した内容をノートにまとめようとしませんでした。
隣の生徒もそれに同調してノートにまとめようとしませんでした。
私はそれがどうしても許すことができず、怒鳴ってしまいました。
A講師の息子はその件を当然父親であるA講師に伝えたのでしょう。
息子は次の私の授業から来なくなりました。
それからです。A講師の陰険なパワハラがはじまったのは・・・。
他の人には分からないパワハラ
A講師のパワハラは他の目からは分からない、私とA講師にだけ分かるタイプのパワハラです。
ですから他の人はA講師が私にパワハラをしている、ということに気づくことはないでしょう。
私一人がバカを見ている感じです。
具体的には「私に新規の仕事を回さない」「講習会の時私の授業になったら息子が帰ってしまう」などがありました。
前職の塾は集団の授業と個人の授業がありましたが、個人の授業の新規の依頼があると、全てA講師のものになってました。
私には一切回って来ませんでした。
A講師が指導出来ない科目の依頼があると事務所側は断っていました。
わざと私は蚊帳の外に置かれました。
また講習会は単科受講は出来ないシステムなのに、A講師の息子だけ他の科目はしっかり受講し、私の授業の時間となると突然帰ってしまいました。
ストレスがたまり続ける毎日
忘年会もそうでした。
忘年会で話題に上がる話は「A講師の息子の自慢話」ばかり。
周りの講師もその場ばかりして盛りあがっていました。
そんな忘年会に嫌気が差して私は次の年から忘年会に参加するのを辞めました。
A講師との溝は深まるばかり。
だんだんコミュニケーションも無くなってきました。
事務連絡も紙でのやり取りになり、面と向かって話をすることも無くなりました。
お互いわざと顔を合わさないようにスケジュールを調整するようになりました。
そんな職場にもう居られない、と私は強く思うようになりました。
辞めたくて辞めたく仕方がなくなり、ストレスで夜も眠れなくなってしまいました。
そこで転職する決意を固めました。
今思うことは、もっと早くに転職すれば良かった、と思っています。
ストレスで眠れない夜を過ごすくらいなら、早々に転職するべきだったとそこだけ後悔しています。
今の職場はパワハラもなく良い環境で、仕事がしやすいです。
これからも前職のようなパワハラがないようにと、願うばかりですね。