結婚式に参加することに
はじめまして、関西地方在住の中高年男性です。
結婚式で私が感じたことを執筆いたします。
あれは、私が20代中頃で身内の結婚該当者が20代前半の時です。
関西の都会である某有名ホテル結婚式場での晴れの冠婚で、私も普段はあまり着用しないモーニングを着て式に参列しました。
式は順調に進み参列者からのお祝いのお言葉や、かくし芸、催し物と着実に進んでいき、新郎新婦の御返しのお言葉とケーキカットも無事に終了しました。
恩師のお言葉や参列者からのカラオケ大会、食事会も進みとても和やかな雰囲気でしたので私も人前で照れながら愛想笑いをしておりました。
新郎側から身内代表として親戚がスピーチをしたのですが、その時一瞬思いましたね。
何故、両親がいるのに親戚がスピーチをするのかと。
そして新郎のスピーチ役はその後の進行の一部始終を仕切っているかのようでした。
失態に気づいたがすでに手遅れ
私は式の間と食事会はテーブルに新威と一緒に座っていたのですが、なぜかみんなして目を背けるのです。
若し頃の私は、目の前のことに集中するとなかなか周りが見えないということがありました。
これは食事にも当てはまることで、食事ばかりに没頭していたので、気づけば私の口まわりがかなり汚れていました。
食べカスがたくさんついていたのです。
また、せっかくの新調のモーニング服にも、食べかすやマヨネーズがしたたり落ちていました。
いや〜まいりましたね(^0^;)
これなら誰もが目を背けたくなるのも分かります。
その時の実感は今でも忘れませんし、何か一陣の風が吹き抜けていくような気さえしたのを覚えています。
その後もあまり私の座っているテーブルだけは静まり返っていまして、皆さん話題を無理に作って変えようとしているのが分かりました。
こんな時しか滅多に合わない親戚一同の前でのこのありさまは、遠方から関西にお越しになっていらっしゃる方にとってはどのように映ったのでしょうか。
式場で食べるものは注意が必要!
そして、式場での食事会には普段食べれないフランス料理や巨大伊勢海老のアワビ和えなどが出されますが、こちらも気をつけないといけません。
食べる時にナイフとフォークが肉汁で滑って飛んでいったり、切り取ったお料理がフォークの入れ具合で断片が飛び散り、横の参列者のお洋服に飛びつくといった惨事になる可能性も秘めているからです。
お箸の使い方になれている日本人としては、普段あまり使用しないナイフやフォークはこのような大切な式場では慎重に扱わないとダメだと思いましたね。
人が多い場は緊張してしまう人
式場には両方の参列者が多数集まられるため、式に不慣れな方は緊張のあまり会話や食事も喉に通らず結局終始緊張しぱなしで、式で新郎新婦を祝うどころではない、といった事を経験されることもあります。
相手方の家柄が位のお高い令嬢クラスや、若御曹司タイプならなおさらヘマはできないですね。
そのようなときは人を「木」や「林」と思ってみると解決できることもあります。
所詮、人だからと思うので緊張するのであって、ただの「木」がいくつも立っていると思えばそんなに緊張しないと思います。
喋るときも目を見るのではなく、口元を見て喋ると、相手からも目を見ている位置で喋っているのと、変わらないくらいの印象を受けるものです。
従いまして、式場などではどのようなかわし方をするのか、その術を自己流で学んでおけばクリアできることがあります。
結婚式から2次会へ
さて、話は戻りまして、式も終わりに近づいてきまして、新郎新婦退場となります。
式場のロビーでは、普段のお洋服に着替えた新郎新婦が出てきまして、2次会に行く人を呼び掛けて集めています。
しかし、その時、私は行かなかったのです。
普段付き合いをあまりしたがらない私にとっては、式に参加するだけでも精いっぱいだったからです。
また、食事での失態もあり早急に帰りたい気持ちでしたので、頑なに断りました。
周りからはみんなが行くのに何故行かないのかといった声もありましたが、「それじゃ、先に帰ります」と言ったところ、親戚一同、燕の子のように並んで一斉に笑いものにするかのように大笑いするのでした。
その声は非常にも冷ややかでしたので穴があれば入りたいくらいの気分に苛まれました。
しかしそこでくじけたりはしません。
式場を後にした私は電車に乗り見事帰宅することに成功したのでした。
その帰路で電車の中の連結部分で1、2敵の粒がこぼれたのを覚えておりますが、それくらい大恥と感じたのを覚えております。
後で帰ってきた親族の両親には先に帰った理由は何かと聞かれるとこういいました。
「相撲の決勝がテレビであるからだ」と。
今思えば、そんな理由あるものかと思いますが、あれほどの大失態を親族の前でしたのはあれが初めてでしたね。
結婚式は新郎新婦にとっては人生の晴れの姿かもしれませんが、参加者の中には大いに苦悩になる参加者もいることを実体験いたしました。
新郎新婦にとっては一生の思い出かもしれませんが、私にとっては一章の大失態に思えてそれが脳裏から離れないのです。
また当時の親戚たちの難しい経済の話や政治の話にも、関西での平凡な生活を営んでいた私にとっては、いきなり戦場の最前線に放り出されたように気まずかったのを覚えております。
今後も結婚式に参加することがあるかもしれませんが、そのときはこのような経験にならないよう気をつけたいものです。