面接のための1時間前行動
オファーサイトでオファーをいただきはじめて訪問したときの失敗談です。
京都住まいの自分は就活生時代頻繁に大阪にいっていましたが、その企業の所在地は自分がこれまで行ったことのない地域でした。
もとから方向音痴でGoogle mapを見ても右往左往し、奔走してしまう自分に気づいていたので余裕を持って一時間前に企業の所在地に近い最寄駅に着きました。
着いたときには、まさか自分が迷子になるなんて想像もつきませんでした。
一時間前についた自分は、早速Google mapをもとに企業のオフィスにむかいはじめました。
Googele mapを見ると、企業のオフィスまで10分とかかれており、「よし、このまま進んで行けば余裕で間に合う!」と感じました。
いざ歩きはじめると、Google mapの方向がぐるぐる変化していきます。
「右に曲がる」と書かれていたので右に曲がると行き止まりだったり、「まっすぐ5分歩くとコンビニが見える」と書かれていたのでまっすぐ5分歩くと、コンビニはおろか目印となる建物もないような場所に行きつくなどまさに東奔西走していました。
時間が近づくほどに焦っていく心
そうこうしているうちに、あと15分というタイムリミットが近づいてきました。
1時間前についたのに場所がわからなくて遅刻・最悪の場合オフィスに伺うことができない。
そんな残念すぎる姿は見せたくないという想いの一心でした。
企業の採用担当の方のラインの連絡先を知っていたので、
「お疲れ様です。本日面談させていただきます。龍谷大学経営学部経営学科4回生 佐藤ダリオと申します。
川口さん【企業の採用担当者の方の名前】、本当に申し訳ありません。
早めに最寄駅につきオフィスにむかっていたのですが、場所がわからなくなってしまいました。
貴重なお時間いただいているのに本当に申し訳ないです。
早めに場所を見つけて向かわせていただきます。」
とメッセージをいれました。
その後10分間、もう一度自分自身を落ち着かせて、Google mapを片手になんとか進もうと思い動いていました。
しかし、どうしても見つからないのです。
思わず、「どうしてこんな目に自分は合わなければならないんだよ。一時間前についたのに、自分悪いことしてないのに、なんでなんだよ」と思わず口に出して嘆いていました。
すると、企業の採用担当者の川口さんからラインの返信が返ってきました。
「佐藤くん、連絡遅くなって申し訳ないです。オフィスの場所を必死で探してくれているんだね。場所はわかりそうかな?」
というメッセージでした。
自分は恥ずかしいとか、みっともないといった自分のプライドを捨てて、とにかく伺いたいという想いをむねに、次のように返信しました。
「川口さん、返信ありがとうございます。ご心配おかけして本当に申し訳ありません。申し訳ないです。必死で探しているのですがどうしても見つからないのです。どうしたらよいでしょうか。」
とその時のもどかしい想い・お会いしたいという想いを言葉にして伝えました。
すると、今度は川口さんから電話がかかってきます。
一度は無視をしてしまいました。
捨てたはずの恥ずかしいとか、みっともないといった自分のプライドが邪魔をしてしまったからです。
この時、自分はもう一度心の中で決意し直しました。
自分のどうでもいいようなプライドはほんまに捨てよう。
素直に電話にこたえようと決め電話をかけました。
「川口さん、お電話に出れなくて申し訳ありません。場所がどうしてもわからないんです。一時間前に最寄駅に着いたにも関わらずみっともないです。」
と伝えると川口さんから次のような質問が返ってきました。
「佐藤さん、佐藤さんの近くに何がありますか?目印となるものは何がありますか?」
という質問が返ってきたので、近くにあるレストランの名前と通りの名前を伝えました。
すると、想像できない言葉が返ってきました。
「佐藤さん、佐藤さんがどこにいるのかわかりました。自転車でむかえにいくので待っていてもらえますか?」
という言葉が返ってきたのです。
自分は川口さんにあきれられて、もう出会うことはできないのかなとあきらめかけていました。
そこに救いの言葉が投げかけられたのです。
事前準備はきちんと行っておくこと
15分すると、川口さんが汗をたくさんかきながら笑顔で自分のもとへきてくれました。
そして、
「佐藤さん、お待たせしました!場所がわかりにくくてほんまにごめんね。やっと出会えたね!一緒にオフィスに行こう!」
というに二重三重にも嬉しい言葉をかけてもらえたのです。
半分泣きながら、「はい、ぜひお願いいたします。」と返事をしました。
結果的には無事出会うことができ、一見美談のように見えますが自分にとってはとても大きな失敗談となりました。
Google mapに頼りすぎて人に聞くという行為をしなかった自分への反省の気持ちとともに、目的地までのルートをあらかじめ印刷しておき、貴重な時間を頂いているという意識を再確認するべきだったと反省してもしきれない就活時の出来事になりました。