のんびりと始めた就活
結婚経験なし、子なし、20代半ば、幸い家族は元気でお気楽に就活をさせていただきました。
地元には大学などはなく親元を離れ大学に通いました。
大学の就職ガイダンスにもその頃まったく出ていませんでした。
そんなある日、私は所用があり実家へ帰るということがありました。
そのときハローワークに行く機会があったので行ってみることに。
ハローワークで行っている職業訓練を受けてる最中だったかよく覚えていないのですが、国土交通省の文字がみえ国道事務所の求人があることに気がつきました。
興味があったので、応募してみようかな、と思ったのが始まりです。
すぐに履歴書を作るためぼやっとした顔に頑張ってメイクをし、自分で必死に見つけてどうにかネットかアオキで購入したぷよった体に必死にスーツをつつみ、1回800円の証明写真を取りに行ったのを覚えています。
たしか暑い暑い夏のことだったと。
国道事務所に着いたら心配性の父・母から突然電話が・・・・・・。
昔から危なっかしい私を心配しての電話でした。
でも子供ながらこれでも必死で自立の道をもがいているのだよ。
と、思いながら面接室に向かいました。
面接でやらかしてしまった私
冷やっとした建物の中、看板に面接会場はこちらへ→と書いてあり、その方向に進み2階へと上がりました。
今まで面接という面接を受けたことがない私は、ここで驚きます。
面接者は私だけじゃないんです!
それはそうだろう。
他の人が聞いたらそう答えるほど、私は本当に無知でした。
そして知らない人達と一緒に面接で呼ばれるのを待ちました。
汗だらだらです。
せっかくのメイクも台無しで、ワイシャツは汗でびっしょりしているし、何よりいつものポテンシャルが感じられないこのなまった体。
もうこの時点で疲れてきました。
面接者が多数いると、
この室内では誰もがどっちが受かるかな?
なんて・・つい思ってしまいますね。
呼ばれて面接官3人の前に離れて椅子に座って、本番に弱いのか強いのかわからない私。
なぜここを受けてみようと思いましたか?
その質問には「求人が出ており受けてみたいと思ったからです」と言ったと思います。
そして運命的な質問が・・・・・・。
「この国道事務所の雰囲気はどうですか?」
「はい、『さつばつ』としています。」
「・・・・・・・。」
面接官は終始むごんでした。
その面接がどのように終わったかよく覚えていません。
帰宅後、夕食の席で母から、
「面接どうだった?」
「私こう言っちゃったんだけどだいじょうぶかな?」
「なんて言ったの?」
「この事務所の雰囲気はどんな感じですか?という質問に対して『さつばつ』としてます。と言ったけどだいじょうぶかな?」
「・・・・。」
考え中。料理を吹き出して。
「あんたそりゃだめだわ。落ちたな。」
大いに笑いました。
もちろん後日いただくはずだった、採用しますというお返事はいただけませんでした。
事前に面接練習はしておくこと
漫画のようになってしまいましたが、これは実際にあった話で、今でも教訓として面接の前には何を質問されるか大体考えておくことだなと今になるとわかりました。
このほかにも、就職活動で、ありがたいことに採用していたいたお菓子屋さんでは、なぜか体型のことをディスられました。
今振り返ると、他人から言われるとすごく傷つく言葉が多くあったな、と思います。
世の中の厳しいこと、傷ついたことはずっと心に残ることがわかります。
しかし冷静に客観的に考えることができると、本当に言ってはいけない体型の人に「太ってるね。」というでしょうか・・。
相手に理想があるから、痩せた方がいいんじゃない?といった意味合いで言ったのではと、今なら考え直せます。
ほかにも「中学生の体験学習か?」など
しかし私だって人間。
言われて傷つく言葉もあるんです。
意味も分からずつい「さつばつ」と答えた私も私ですが、言われて傷つくだろうな、と思った言葉は口にするべきではないでしょう。
と、少し話が脱線しましたが、このように就活をしていると必ず失敗した面接というのはあるはずです。
そのときは落ち込んだりすると思いますが、きっとどの就活も自分の糧になっていると思います。
これから就活を考えているという方は、私のように何の練習もなく面接に挑むことはしないと思いますが、ある程度の練習をしておくことをオススメします!